シミと黒皮症の恐怖
黒皮症は化粧品などが原因で生じる、シミの皮膚障害です。
もともと素因のある人に、原因物質が皮膚に作用して起こり、日光に当たることにより悪化します。
機械油・工業オイルによる油廃けを「リール黒皮症」といいます。とくに、就業環境が劣悪だった戦時中に多発したので、「戦争黒皮症」とも呼ばれています。
女性の肌に発生する黒ずみなどの病気を、「女子顔面黒皮症」といいます。
30歳以上の女性に多く、症状としては顔全体、耳の前後、首からうなじにかけての部分に、紫がかった色素沈着を起こします。
黒皮症の場合は、ふつうのシミと違い黒ずんでいるところとそうでない部分の境界がよくわからないのが特徴で健康な皮膚が、少しずつ黒く変化していきます。
原因としては、粗悪な化粧品を使っていたケースが多かったのですが、化粧品の品質向上により、最近では少なくなっているようです。
それでも注意は必要です。
いわゆる粗悪な化粧品でなくても、油分の多い化粧品(クレンジング・クリーム、コールド・クリーム、ファンデーションなど)を長期間使っていると、黒皮症に見舞われることがあるからです。
黒皮症の元凶は、化粧品の中に含まれている鉱物油や植物油です。
日本人の肌は皮脂腺が発達しているため、脂分の補給はあまり必要ありません。
石油に含まれているタールは、紫外線に反応し、肌の酵素に刺激を与える作用があります。
刺激を受けた酵素は、通常以上に色素細胞をたくさん作り出し、色素沈着を加速度的に促進すのです。
また、香料として含まれている植物油なども、日光に反応しやすく、色素沈着を促すはたらきがあります。
判断材料を「高級品」「安物」といった値段ではなく、原料に石油を使い香料に植物油を含んでいるものは、値段の高さに関係なく黒皮症のようなトラブルを招きかねないので注意しましょう。
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