ケミカルピーリングの種類
ケミカルピーリング、実はいくつかの種類があり、その効果も異なっています。
ケミカルピーリングは肌がもともと持っているチカラに直接働きかける美肌再生法です。
もしもし、ケミカルピーリングが行われ始めた頃白人を対象にしたケミカルピーリングでは、主としてフエノール、つまり石炭酸が使われていました。
これをそのまま日本人などには当初、ケミカルピーリングは敬遠されていたのです。
有色人種に施術すると、色素沈着やケロイドなど、新たなトラブルを抱えてしまうためです。
最近では日本人の肌質に合ったケミカルピーリングの研究が進んで、皮膚の老化をスローダウンさせることも可能と考えられるようになりました。
ケミカルピーリングは使用する酸の強さなどによって、3段階に分類されています。
弱いケミカルピーリングの代表はAHA (アルファ・ハイドロキシ・アシッド)とBHA(ベーター・ハイドロキシ・アシッド)です。
AHAは化粧品によく入っている成分、フルーツ酸のことです。
AHA入りの化粧品でも事が足りそうですが、化粧品の成分は規制によって1〜2%といったごく低い濃度に抑えられています。
この程度の濃度では、効果はほとんど期待できません。
病院で行うケミカルピーリングは、化粧品に比べて高濃度のAHAを使用します。
AHAも乳酸やグリコール酸、リンゴ酸、クエン酸などいくつかの種類があり、いずれも水に溶けやすい性質を持っています。
BHAとはサリチル酸のことです。
AHAと働きは似ていますが、脂になじみやすいという性質があるので、ニキビの治療に適しています。
ニキビは角質層が毛穴をふさいでできますから、BHAを塗布することによつて角栓が取り除かれ、毛穴の通りがよくなるのです。
現在、日本で行われているケミカルピーリングは、AHAが主流です。
本来なら自然に剥がれ落ちるはずの角質を取り除くという点で、確かにくすみや表面近くに素肌に直接働きかける美肌再生法あるシミは解消されます。
きめを整えて肌がなめらかになるので、化粧ののりが良くなります。
しかし、皮膚の深い部分にできたシミや老化によるしわについては、必ずしも有効ではないようです。
AHAの濃度を高めれば、かなり深い部分まで作用するという主張がありますが、その分、リスクは高くなります。
中程度の強さのケミカルピーリングはTCA (トリクロール酢酸)を使用したケミカルピーリングです。
AHAやBHAが皮膚の浅い部分のピーリングに適しているのに対して、TCAピーリングはその下の表皮の基底層や真皮層まで働きかけ、表皮細胞の分裂はもちろんのこと、肌の張りを大きく左右するコラーゲンを作り出す線維芽細胞を刺激します。
したがって、AHAピールではあまり期待できない深い部分のしみやしわに対して、画期的な結果が得られます。
ニキビ痕についても、AHAすなわちフルーツ酸によるピーリング以上の効果があります。
さらに肌に張りが出てくるので、たるみも、かなり解消されます。
これまでTCAピールは日本人の肌質には強過ぎるといわれていましたが、ピーリングの前後に肌の状態を整えるプログラムが開発され、使用する酸の濃度を選択したり、酸の浸透速度をゆつくりさせる溶波が作られてから、スキンタイプを選ばない、安全なTCAによるピーリングが可能になりました。
最も強いケミカルピーリングは、フェノールを使用したものです。
かつてマレーネ・デートリッヒやエリザベス・テーラーといつた、銀幕の女優が肌を若返らせるのに使用したことで有名になり、アメリカではポピュラーな美容法として知られています。
ですからアメリカでは、ケミカルピーリングといえばフェノールを指すことが多くなっています。
フェノールは効果が大きい代わりに、施術にかかる日数や痛みも中ケミカルピーリングや弱ケミカルピーリングとは比較にならないほどストレスが大きくなります。
フェノールは非常に強い酸なので、日本人にはしみやケロイドを作ってしまう可能性があります。
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